スポンサーリンク
はじめに
2019年最後の記事として、ちょっとした雑感というか。
マクロを使うかとかは別にして、Excelでツール作成したり計算式を改良したりして、業務改善・効率化を行うにあたり、予め周囲に宣言してからやるものだろうかということについて書いてみたい。
いわゆる、有言実行なのか、それとも不言実行なのかということだ。
有言実行と不言実行
有言実行・不言実行についてよく言われるのは
「不言実行ではなく有言実行の方が良い。周囲に宣言して自分を縛りつけることで、緊張感を持って取り組むことができる。」
などということだろう。
それは当然、一つの正解だと思う。
しかし同時にそれは、自分が最も夢中になれること以外についての話ではないかとも思う。
少なくとも私は、Excel VBA、および自分が夢中になれることについては、不言実行ばかりでやっている。
それが絶対的に正しいことと主張する気はもちろん無いが、私自身が不言実行で弊害を感じていないのかというくらいのことを、以下に書いていきたいと思う。
不言実行で、目標達成までにダラけたりしないのか?
不言実行だと、ただ何となくダラダラとやってしまって、目標達成意識がなくなるという意見があるだろう。
しかし、夢中になっていることについてなら、少なくとも私にはこれは無い。
例えば「マクロでこういうものを作りたい」という目的・目標が一度定まったら、私は四六時中そのことばかり考えて、他のことがオチオチ手に付かなくなる。
目的のものを作り上げるためのロジックが上手く思いつかないこともよくあるが、そういう時は、そのロジックについて常時考えっぱなしになる。
私はゲーム好きなのだけど、ゲームをやってのめりこみ出すと、一刻も早く全クリしたくて、それに時間を費やしまくるようになる。
それと同じで、Excelの改良を手掛けている時も、一刻も早くそれを完成形に仕上げたくて仕方がなくなって、それしか考えられない状態になってしまう。
本当に夢中になれることというのは、そういうことだ。
周囲に宣言しないことで、義務感や期限の意識なども希薄にならないか?
いま述べたように、私は夢中になれることについては、一刻も早く仕上げなければという意識に支配されることになる。
でもそれでは、社会人の仕事として通用するものを絶対に仕上げなくてはという義務感や、明確にいつまでにという期限の意識を持てないのではと思うかもしれない。
先述の内容と少し重複するが、これらについても述べていく。
義務感(・責任感)
まず義務感についてだが、私はExcelツール作成などをマジにやるときは、仕事を抜きにした趣味くらいの感覚で取り組むことになる。
こう言うと、条件反射で「いや趣味でやるなよ。真面目に仕事でやれよ。」と言われたりしかねないが、私が趣味でやるというのは、妥協なくやるということだ。
私はゲームにせよ、マジにやりだしたらやり込むタチであり、基本的に趣味に妥協はしない。
RPGなら、ラスボスより強い隠しボスを倒したり最強武器を集めたりとかは当然にやるし、アクションゲームなら最高難易度をノーダメージクリアは当然にできるまでやる。
趣味としてやるExcelのツール作成も同様で、取り敢えず動くとかいうレベルで妥協することはまず無い。
自分の持つ限りの知識を使って、少しでもスマートに仕上げられることは無いか、手を尽くすようにしている。
趣味として、まず自分のために取り組む
Excelツール作成を、趣味としてやっているということで、これは基本的には自分本意だ。
他の人が求める仕様に沿って、求められた期限までにExcelツールを作るということは、私はほとんど無い。
(どういうのを作る依頼をすれば良いか皆わからないので、依頼がさほど来ていないと言ったほうが良いかもしれないが)
「人は自分のためでなく、誰かのために何かをするとき、本当の力を発揮できる」とか世間で言われることもあるが、趣味としてなおかつ大真面目にやっていることの場合は、ちょっと当てはまらない場合もあるかと思う。
Excelツールの作成を、他人に依頼されてその人が好む形に作り上げるというのも、一種の面白さがあるにはあるだろう。
でも、自分の創意工夫を第一に、次から次へとあれこれ手を加えて作っていく楽しみは、また格別だ。
皆に公開すれば役立ててもらえる、かもしれないツールを、公開せずに自分だけで使っているツールは普通に3桁あるが、公開しないことに後ろめたさは特に無い。
というか、公開しても私の部署では、そんなにガンガン使ってもらえるわけではない。
皆に公開して使ってもらう用のファイルになってしまうと、改良・バージョンアップの度に告知したりする手間の方が面倒だ。
だから、皆のためにという堅苦しい責任感に縛られてExcelツールを作ることは、私はほとんどしていない。
期限意識
期限の意識についても、そんなに問題は無い。むしろ
「誰に言われたでもなく期限を設定されたでもなく、限界に挑戦して可能な限り早く仕上げようとしている自分カッコいい」
くらいの意識で、具体的な期限なんか設定しなくても自分のベストの速度で取り組むことができていると思っている。
不言実行でやれるなら、有言実行しても良いのではないのか
不言実行でやれるものなら、有言実行でもやれるはずで、きちんと周囲に宣言した方が良いのではという考えも、当然あるだろう。
これについては私の考えとしては、こうだ。
私は、業務改善用のマクロを書く・ツールを作成するとかいったことを、正式な業務の一部として認めてもらおうという考えを持つことができない。
少し言い換えてみる。
業務改善というのは本来、業務の中で正式に時間をもらってやるものではないと思う。
一日の業務時間が8時間として、
「業務改善を1時間やって、残り7時間は通常業務をやります」
などと、業務時間を正式に割かせるものではないはずだということだ。
あくまでも一日8時間は全て通常業務をやるという姿勢は崩さず、残業とかするのでもなく、その上で業務改善はやるのだ。
計算が一見おかしい感じだが、別にそんなことはない。
一日の中で、業務報告書とか日報を書いたり、あるいは思考整理のメモを書いたりといったことを、一日8時間の業務時間とは別枠として時間をくれなどとは、まず言うことはないだろう。
(なんか、勉強会のレポートを書くとかを、別枠時間としてくれなんていう人を見たことがあるが、ちょっとそれはおかしいと思う。)
それと同じことで、業務改善用のツール作成は、別枠として時間をもらうのではない。
一日の通常業務は通常通りにやりつつ、いつの間にかやり終わっているといった感覚でやるものだ。
マクロ作成は、それだけをやるのでなく、他業務の合間にやる
それともう一つ、特にVBAによるマクロ作成について。
有言実行で、周囲に宣言して堂々とマクロ作成をやるとなると、そのマクロ作成作業だけを、それなりの長時間通してやることになるだろう。
しかし先に述べたこと(四六時中、マクロ作成のことばかり考えるようになる)と一見矛盾するようではあるが、私はそれは性に合わない。
周囲に宣言せずにマクロ作成しVBAのコードを書いているような光景は、端から見れば、下手をするとただ遊んでいるように見えるだろう。
だから、周囲に宣言していない状態では、マクロばかり長時間やっているわけにはいかない。
適度に時間を区切って通常業務もやり、その合間にマクロをやるような状態になる。
これは本来、効率が良いとはあまり言えないだろう。
仕事というのは本来、1つのことをシングルタスクで集中してやるべきであり、マルチタスクは良くない。
しかしどうにも私は、上記のように、周囲の目を盗みながらみたいな状態でマクロ作成をやるのが性に合っているようなのだ。
というのも、遊んでいると誤解されないように仕上げるためには、ダラダラと時間をかけすぎずに集中して仕上げなければならない面があるのも事実だ。
そして、マクロ作成と通常業務を交互にやっていて、通常業務をやっている中でマクロについてのアイデアが練られていくことも少なくない。
悪く言えばマルチタスクで効率を損ねていると言えるが、良く言えば適度に気分転換しながら緊張感を持って取り組めているということかと思う。
スポンサーリンク