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前回までの記事で、Excelの財務関数について、FP試験で出てくる「6つの係数」と絡むFV関数・PV関数・PMT関数をメインに扱った。
財務関数といったら他にもたくさんあって私もそんなに知らないけど、前回の記事で書いた「年金現価係数」の事例に対する補足的な関数を扱ってみる。
元金・金利の集計をする関数
ではまず、前回の記事で年金現価係数を扱ったときのファイルを用いてみる。サンプルファイルはこちら。
この例では下図のような利息・元金の支払が、A列に示した期間数が60に至るまで続く。
ではその中で、たとえば4回目~9回目を取り出して、「4回目~9回目の利息・元金の支払額合計は幾らだろう」という部分的な支払額合計を求めたいという例を考えてみる。
その時期には資金繰りが苦しいとかいう予測で、やることがあるかもしれない。
では下図のように、開始期間=4、終了期間=9をI1セル・I2セルに書いてみる。
その期間における元金の支払額合計を、まず財務関数を使わず求めると
=SUMIFS($D:$D,$A:$A,”>=”&$I$1,$A:$A,”<=”&$I$2)
というようになる。このくらいのSUMIFS関数は必ず使いこなせるようになろう。同様に、期間中の利息支払額合計を求める式は次のようになる。
=SUMIFS($C:$C,$A:$A,”>=”&$I$1,$A:$A,”<=”&$I$2)
CUMPRINC関数:元金の支払額合計
ではまず、元金の支払額合計を求める財務関数だが、CUMPRINCという関数だ。CUMulative PRINCipalの略らしいが、まあそれは良いだろう。
これの引数は全て必須で、省略できない。結果はマイナスで返されるので、必要に応じて-1を乗じると良い。
このCUMPRINC関数を用いた結果が下図の通りで、SUMIFS関数で求めたものと合致している。
=-CUMPRINC($B$1/12,60,$B$4,$I$1,$I$2,0)
CUMIPMT関数:利息の支払額合計
次に、利息の支払額合計を求める財務関数が、CUMIPMT関数。CUMulative Interest PayMenTの略だ。
これも引数は全て必須で、省略できない。結果はマイナスで返されるので、必要に応じて-1を乗じると良い。
このCUMIPMT関数を用いた結果が下図の通りで、SUMIFS関数で求めたものと合致している。
=-CUMIPMT($B$1/12,60,$B$4,$I$1,$I$2,0)
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