Excel2010以降 「テーブル」機能をフル活用しよう。まずは作ってみる。

Excel テーブル

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はじめに

Excel2010以降(正確には2007以降だが、2007ではちょっと仕様が違う)「テーブル」という機能が実装されている。

これは、知らない人も(のほうが)多いだろうが、使いこなせれば非常に強力なツールだ。

Excelで「テーブル」といえば「ピボットテーブル」が真っ先に思い浮かぶって人も多いだろうけど、「テーブル」と「ピボットテーブル」は一応別物だからね。
一応別物というだけで、密接に関係はするんだけど。

「テーブル」とは何かというのを単純に示すと、一見して大した変哲もない、こういう表なのだけどね。

これでは本当に、一見して普通のExcel表と何が違うのか分からないし、ちょっと教わってかじった程度では有効な使い所が分からないだろう。

当ブログでは今後、この「テーブル」について、基礎から応用・裏技に至るまで種々の記事を、折に触れて書いていきたい。

ちなみにExcelでは、Power Queryとかパワーピボットというテクニックが、結構なブームだ。

Excelの大量データとか、散らばって保存されているデータ、いまいち不揃いなデータなどを、整形したり繋げたりして取り扱う強力な機能なのだけどね。

そしてそれらのテクニックも、この「テーブル」が根底にある。
Excelで、周囲の人達に差をつけ一歩先を行きたいなら、是非ともこの「テーブル」を押さえておこう。

「テーブル」を作ってみる

テーブル作成ダイアログを出す

さて、「テーブル」の説明のために、まず下のような表を、Excelで適当に作ってみる。
1行目が見出し(タイトル)になっていて、後は適当にデータが入っていれば良い。

打ち込んで作るのが面倒なら、↓に示す文字列をコピーして、そのままExcelに貼り付けると良い。

貼り付け用文字列↓
日付 内容 金額
2018/3/1 ATM引き出し 4,000
2018/3/1 ランチ 500
2018/3/2 自動車ローン 23,000
2018/3/3 電気代 7,000
2018/3/4 外食 5,300
2018/3/4 現金引き出し 10,000
2018/4/2 自動車ローン 23,000
2018/4/3 電気代 7,000
2018/4/4 ATM引き出し 3,000

そして表のどこかをクリックした状態で、ショートカットキー「Ctrl + T」または「Ctrl + L」を押してみよう。

のんびりやるならリボンの「挿入」タブから「テーブル」を選ぶとかいう方法でも良いのだが、テーブル作成は頻繁にやるべき超重要コマンドだ。
必ずショートカットキーで0.5秒でできるようになろう。

ちなみにショートカットキーは、CtrlキーとTまたはLだが、「T」はテーブル、「L」はリストだ。
テーブルは、Excel2003の頃はリストという名前だったのだけど、当時はさほど便利な機能でもなかった。
Excel2010になってガラッと変わったのだけどね。

「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」がONになっているか

さて、ショートカットキーを実行したら、ダイアログが出るだろう。
そして、なんかセル範囲を選ばせるウインドウの下に「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」というチェックボックスが、チェックが入った状態で表示されると思う。

もしこのチェックボックスが、チェックが入っていない状態で表示されてたとしたら、ちょっと出発点たる表の作り方からしてマズいと思って良い。

そういうときは、1行目の見出しは全て横方向に中央揃えにするとか、色を付けるとか、してみよう。
そのあたりの作り方のコツなども、いずれ別の記事で触れていきたいと思う。

テーブル完成

では、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックが入った状態にしたら、「OK」を押そう。
すると、なんかキレイに色のついた表が簡単にできあがる。

まあ、こんな小奇麗な色のついた表を作ることだけがテーブルの目的ではない。
次回の記事では、このテーブルでどういうメリットを享受できるか述べていく。

余談

私は一応、1年以上前からExcelのブログを書いているけど、実はExcelのブログを通して一番書きたかった事は、最初からこのテーブルについてなのだ。

このテーブルというのは、比較的新しい機能であるし、私が知る限りそこまで深く突っ込んだネットの記事も、本もない。
そして私は、Excelの達人と呼ばれる人たちと比べても、かなり裏技的なレベルまでテーブルを使い込んでいると自負している。

だから私は、テーブルについてだけはどこよりも詳しくブログに書きたいと、実は思っているのだ。

それでどうして1年以上もテーブルの記事を書かなかったかって、まあそれは、テーブルをやるより前に知っておくべきExcelの基礎についても色々と触れておきたかったというのが一応の理由だ。
また時間がない時は、今までに書いたVBAのソースコードをそのまま公開するような記事の方が、書きやすかったからというのもあるんだけどね。

また、一度テーブルの記事を書いたら、その後もずっとテーブルの記事ばかり連続して書かなければならないという一種の思い込みがあったが、それをやめることにした。
テーブルの記事を書いたり、ときにはVBAの記事を書いたり、そしてまた気が向いたらテーブルの記事を書いたりと、無理のないペースで時々テーブルの記事を書いていきたいと思う。

そして、テーブルの使い方について新しい視点を様々な方に提供できればと思う。

試行錯誤して覚えよう

ちなみに私は、私の作ったテーブル入りExcelファイルについて、あれが分からんこれが分からんと当然のごとく簡単に質問してくる人達は、ちょっといただけないと思う。

なぜなら、テーブルは比較的新しい機能だと書いたが、だから私だって誰かに聞くこともできず調べることもロクにできず、完全に独学で覚えた。
そりゃ今回の記事で書いたような、テーブルのちょっとした作り方ぐらいはネットで知ったには知ったが、後は全部自分であれこれ操作して覚えた。

その試行錯誤の過程を踏もうともせず、簡単に質問してそれで済まそうという姿勢は共感できない。
まずはテーブルについては、自分で操作しまくって試行錯誤することだ。

ピボットテーブルにしてもそうだが、懇切丁寧に隅々まで説明しようとしていたら、どれだけ時間があっても足りない。
テーブルについては誰もが情報不足の状態だと思って良いはずなので、恐れずチャレンジしてみよう。

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