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はじめに
PowerQueryにおいて、作成したクエリと別に、それと類似・関連したクエリを作成するには「複製」「参照」といった方法がある。
それらの違いは、最初は中々分かりにくいと思う。
それらの特徴を簡潔にまとめると、元のクエリを「クエリ01」としたとき、
- 複製→クエリ01をそのまま複製した、独立の新しいクエリを作る。クエリ01に変更が加わっても、複製したクエリの方には影響がない。
- 参照→クエリ01の続きとなるクエリを別に作る。だからクエリ01の方に変更が加われば、参照したクエリの方にもその影響は及ぶ。
というようなことになる。
「複製」「参照」の他に「コピー」とかいうのもあるが、あまり使うべきではないと思う。その辺りも説明していく。
これら「複製」「参照」の操作方法としては、
- リボン「ホーム」タブ→「管理」のメニューから選択する
- クエリ一覧にある、クエリ名の右クリックメニューから選択する
といったものになる。
後者の右クリックする方法が分かりやすいかと思う。
複製
ではまず下図で、クエリ「元のクエリ」に対し「複製」をしてみる。
すると、元の長ったらしい処理ステップを全てそのまま複製したクエリが、新たに作成される。
参照
次に、「元のクエリ」に「参照」をしてみる。
すると、ステップは「ソース」1つのみが残り、数式も「= 元のクエリ」というものだけになる。
つまり、クエリ「元のクエリ」を文字通り「参照」して、その続きとなる新しいクエリを作るわけだ。
だから「元のクエリ」に変更が加わったら、参照したクエリにもその影響は及ぶ。
例えば30ステップからなる長ったらしいクエリを1個作ったとき、それを10ステップずつ3グループに分けたいと言った場合に、この「参照」を使ったりする。
この「参照」と同様のことができる操作として「前のステップの抽出」とかもあるが、ちょっと分かりにくいので基本的には「参照」を使っていけば良いと思う。
「複製」と「コピー」
では、今「参照」により作ったクエリの名前を「参照して作ったクエリ」と変更して、それを「複製」してみる。
すると、先ほど扱った「複製」と同じく、クエリがきちんと複製される。
では「複製」ではなく、右クリックから「コピー」として、次に右クリックから「貼り付け」としてみる。
あるいはCtrl+C→Ctrl+Vでも良い。
すると「参照して作ったクエリ」だけでなく、「元のクエリ」まで複製される。
このように「コピー」→「貼り付け」は「複製」と異なり、相互依存関係にあるクエリまで一式で複製してしまうので、使い勝手が悪く、基本的に使わなくて良いと思う。
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