こんな時代に今さら、Excel97について語る(1)その前に、前職の愚痴をば。

Microsoft Excel

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信じられない話だろうと思うし自分でも信じたくないのだが、私は2014年から約1年間、前の職場の仕事でExcel97を使わされていた。
別に私一人が罰とかで使わされていたわけではなく、職場の大半の人間に支給されていたPCのExcelがExcel97だったのだ。

今回は温故知新というか、今のExcelでなら当たり前にできることでもExcel97ではできなかったんだという事例を、色々と取り上げてみたい。

・・・と言いたいところだがそれは次回の記事に回して、今回は、こんなExcel97なんかを使わせて更にあれもこれも理不尽だらけだった私の前職についての、愚痴をちょっくら書く。

愚痴といっても本当にただ愚痴のための愚痴だけを吐き出すのではなく、いかにその会社がITも何もなく非効率を極めていて、世の中にこんな原始的なやり方をしている会社があるんだということの記事だ。

Excel97を普通に使いまくる職場

さて、ちなみにそれらExcel97の入ったPCのOSはWindows XPだったけど、普通それならExcel2002以上が入っているんじゃないだろうか。

Excel97なんて、化石以上のレアものだろう。中古PCショップなどを探し回っても、そうそう見つけられないのではないだろうか。

恐らくこれを書いている現在でも、その職場ではExcel97が普通に使われているだろう。
PCが壊れて初めて、Excel2003の入ったPCに買い替えてもらえるのだけど、2003より上のバージョンのExcelなんか使わせてもらえないことは確実だ。

2014年ということは、Excel97がリリースされてから17年も経っているわけであり、当時のExcelの最新バージョンは2013だ。

そんなご時世にまで依然としてExcel97を使うなんて、セキュリティ意識のかけらもないと言われても全くごもっともなところだ。

ちなみにExcelは、バージョン2003ですらMicrosoftからはサポートを打ち切られており、97なんてもちろん完全にサポート対象外だ。

どこの貧乏零細企業だと思うかもしれないが、名前を言えば少なくとも皆聞いたことぐらいはあるであろう、それなりに大きい会社だ。
社員数も何千人かいて、その人たちの7割以上が、Excel97を使わされていたはずだ。

こんなブログを書いてることもあり、私の仕事における最大の特技こそがExcelだ。
そしてその職場に入るよりずっと前からExcelが大の得意だったので、いくらなんでもExcel97なんか使わされることになっては、持ち前のスキルがまるで生かせないと絶望したのは言うまでもない。

どうしてその職場ではExcel97なんて使い続けてたかって、まあいろいろ理由はあるのだろうけど、挙げると次のような感じだ。

社内で使われているシステム全般が古すぎる。

古すぎるというのが本当に、Excel97とかそれこそ1997年くらいまでのITツールとしか組み合わせられないってレベル。

Excel97で作ったファイルなら読み込めても、Excel2003でそれを保存し直したものは読み込めないとかいうのもあった。

ちなみにデータベースは、Oracle7を使っていたようだ(次のOracle8が1997年にリリース)。

そもそも社員がみんなExcelを使う必要性を感じていない

詳細は次に述べるが、計算は全て紙と手書きと電卓でやれば良いとガチで信じており、「計算をExcelでするなど上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想!!!」とマジで信じている。
もちろんExcelのスキルなんて、皆まるで持ち合わせていない。

信じがたい原始的な業務

その会社では、何十個もの数値を足したり総計を出したりして作る資料があったけど、それらはひたすら鉛筆やペンでの手書きで作らされていた。

例えば上図の表。9行目までは手入力で、10行目・11行目は合計の計算式により作る。
これをExcelとかで作るのは分かるけど、もし手書きで書いて作るなんて言ったら、アホだと思うだろう。
趣味やサボりならともかく、マジの仕事でそんなことやる奴がどこの世界にいるかと。

しかしその会社では、こんな表の数値部分を全て、鉛筆やペンで手書きすることで作っていたのだ。
信じられないだろうからもう一回強調して言うが、例えば10行目と11行目の計算式で求める部分なんかも含め、全て手書きで作り提出しなければならなかった。

この図の事例は、実際のやつをかなりアレンジしてマイルドに作ってある。
実際にはもっと複雑な数字の入った複雑な表を、たくさん作らされていた。

システムはあったが、それらは手書き用のフォームを印刷するだけの機能しかなかった。
つまり上図の表で数値部分は抜いたまっさらのフォームが印刷され、後は手書きで埋めてよという前提のシステムだった。

こんなの全部手書きでやっていたら間違うだろと思われるだろうが、それは何度も丁寧に目視チェックして根気よく電卓で計算すれば間違わないんだという、愚かな根性論によって存続させられていた。

Excelと電卓至上主義と

仮にこれらを全て手書きでやらなきゃいかんとして、計算式で求める10行目・11行目の部分をどういう手段で求めるのか、それまでは別に指定されてはいない。

だから、その答えを求めるのはExcelでも良いわけなのだが、みんな何も疑わずに、これを全て電卓でやっていた。

この手書きで作成した資料は、何人かに回して2次チェックをするわけだが、そのチェック者達も終始電卓で検算しまくっていた。本当に無駄な根気があるものだ。

はっきり言ってまともな会社なら、こんなのすべて電卓と手書きでやっている社員がいたら、ボロカスに叱責されているレベルだろう。
しかしその会社では全く逆だった。これらを全て電卓でやらなければ異端視されていたのだ。

そして私は、手書きをさせられるのは仕方ないと諦めながらも、計算の部分はExcelで求めていたが、それを見た周囲からは批判されていたものだ。
みな手書きと電卓オンリーで行くと言う感覚に染まりきっていたので、計算をExcelでやるということに嫌悪感すら感じていたのだ。

Excelを電卓よりも使うべきなのだが

私は電卓選びに関しても結構なこだわりを持っているけど、決して電卓が大好きとかいうことではない。

むしろExcelを有効利用しようともせずに、電卓依存・電卓信仰ばかりしている経理の人間は時代遅れ甚だしいと思うのだ。

いや、電卓のGTやメモリー機能など、単なる加減乗除より上位の機能を満足に使いこなしているのなら良い。
しかし、電卓の税込・税抜ボタンすら使えず「×1.08」「÷1.08」とかイチイチ打ち込んでいるような人たち(もちろんメモリー機能など知らない)が、「Excelより電卓」などと声高に語っている姿は敬遠してしまう。

私は、方法を特に指定されずただ「これらの数を足し合わせる計算をしてくれ」などと言われた場合に、電卓で集計するのはせいぜい数が15個ぐらいまでの時だけだ。
それ以上になったら、数を必ずExcelに打ち込んで、対象の数を全て目に見えるようにして計算しないと気がすまない。

私が最強と信じる電卓D-260ならば、計算のやり直しが簡単にできるけど、それ以外のありふれた電卓では途中の計算過程を見直すこともできない。

計算を全て電卓でやることにこだわるのは、愚かだとしか私には思えない。

実際、業務効率化のサイトなんかを見てみれば、いかに電卓への依存を少なくしExcelを積極利用した計算にシフトしていくかということが説かれている。

システムも人間関係も駄目だった

ちょっと電卓の話が長くなったが、とにかく一事が万事こんな調子のシステムばかり。
何百ページもある帳票を印刷するにしても、パソコン画面上でプレビューすることすらできず、ただ印刷ボタンを押して大量の紙を印刷する機能しかないとかが当たり前だった。

私も悲観ばかりしてたわけではなくて、持ち前のExcelスキルを活用して、いろいろなExcelツールも作ったしマクロも組みまくって、業務効率化には努力した。

しかし会社全体がそもそも、そういうExcelとかITとかに一切興味を持たない・認めない社風であることが、上記のことからも分かっていただけると思う。
効率化をしたとかいうことなんかには全く見向きもされず、手書きで作成された資料の結果が合ってるか合ってないか、それだけしか興味を持たれなかった。

本当にあまりにも、状況を打開しようにも環境が最悪すぎたのだ。

そんなとてつもなく古臭い会社だったけど、一緒に働く人たちが良い人たちであれば、私だってそう簡単に辞めずに続けていたと思う。
しかしその古臭さを極めたIT環境よりも何よりも、人間関係が最悪を極めていた。

わずかな間違い、というか間違いと言えるかすら怪しいレベルの事についても鬼の首を取ったように長時間にわたり責め立て、人格否定をすることも当たり前。
怒号やパワハラが当たり前にまかり通っていた。

私も何度も失敗し叱責を受けたが、その大半が、上記のような超非効率的なシステムに起因するものであった。

システムも化石以下、人間関係も超最悪となっては、そんな会社は見限るしかないというものだ。
私はExcelスキルを活かして仕事したいと思いながら、それと全く真逆のITも活も生かせない会社に入ってしまって、本当に愚かな選択をしてしまった。

退職、現在の会社に入って

そして思い切ってその会社を辞め、現在の会社に入ったわけだが、どうなったか。

まあ周囲の人たちのITスキルがそう高いわけでもないのだが、パソコンは一人で机に2台置いて同時に使うことになり、ExcelはExcel2013を使っている。
Excel97から2013へと一気に飛躍したので、本当に天と地ほども環境が変わったのだ。

得意のExcelスキルも、それなりに他の人たちから認められ必要とされる機会も多くなっているので、以前の職場とは比べ物にならないほど自分の力を発揮できているのは間違いない。
人間関係にせよ、摩擦もほぼなく、前の職場の息が詰まる雰囲気とは全く別物だ。

もちろん、問題がない職場など存在しないし、今の職場も業績が思わしくない感じだったりと問題はあるのだけど、やはり仕事というのは人間関係が大半だ。
人間関係が悪いと、100の力を持つ人間が5の力も発揮できなくなる。

前の会社では精神的に追い詰められる日々ばかりで、こうしてブログを書くことも決してできなかっただろう。

私も会社にすべてを依存する精神性は脱却して、自分で生きる力を身に付ける道をいろいろ模索しようと思って、投資など様々なことを手掛けるようになったが、少なくとも今の職場は以前より格段に様々なことが改善された事は確かだ。

この先がどうなるかなど分からないが、今こうしてブログなどを書きながら生活できている環境に感謝する事は忘れないようにしたいと思う。

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