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前回の記事では、Excelが上手くなるためにググりまくることを書いていった。
今回はその続きで、Excelが更に上手くなるためマクロとか覚えたほうが良いのか、仕事の資格とか取ったほうが良いのかということについて書いていきます。
マクロって覚えた方がいいの?
「Excelでマクロって覚えた方がいいの?」というのも結構聞かれる質問だ。
まずこれを聞いてくる人は得てして、「SUM関数ぐらいしか使えない人」と「Excelの基礎機能全般およびVBAまでバリバリに使える人」との区別もつかないぐらいの素人であることが多く、無礼を承知で言えば失笑ものである。
そして答えを言うと「マクロを覚えるとかいうのなら、マクロ以外の基本機能を全般的にマスターしてからにしなさい」と言いたい。
別にスラムダンクのゴリみたいに、基礎が大事だ基礎が大事だと綺麗事を述べるつもりはない。
しかし結局のところExcelのマクロなどというものは、Excelの基本機能を組み合わせた大量作業を高速で再現する連続技に過ぎない。
いやまあ私なんかがVBAをコーディングする時なんかは、極力最後の最後までExcelのセルがどうとかは無視して内部的な処理で済ませようとはするのだけどね。
でもそれも結局は、Excelの基本機能で状況ごとに使えるもの使えないものをフルに吟味できるからこそ、可能な芸当だ。
とはいってもマクロ以外のExcelの基本機能を全般的に理解すると言ったって、実際に今の自分がその段階にいるかどうかなんて自分で分かるものではない。
その確信が得られるまでマクロに一切手をつけないなんていうことをガチガチに守っていたって、いつまでも先に進めない。
堀江貴文さんが『多動力』で述べられているように、見切り発車は成功のもとだ。
ちょっとそりゃ早すぎるよってタイミングで無謀にマクロに取り組むのも悪くない。
マクロの勉強をしだすタイミング
それではどういうタイミングで、マクロの勉強に着手し覚えていくのか。
それは「目の前の仕事に二度手間や非効率があった時に、自分の知る限り・また調べてみた限りの解決法を試みたけど、Excelの基本機能の組合せの範囲でやっている限りでは解決できそうにない」と完全に糞詰まりの状況になってからやってみると良い。
たとえば以前に書いた「Excel Personal.xlsb 最初に必ず入れておく高速化用コード」という記事の内容なんかは、Excel VBA をやる人間にとっては基本中の基本だけど、私はその知識すらもないままExcel VBAをやり始め、しかもそんなレベルで作ったやつを人に渡したりしていた。
いや正確に言うと、Excelの動きを重くしないために計算式を手動設定にしたりするということの知識はあったのだが、それをExcel VBA の中に組み込んでおくということが思いついてすらいなかったのだ。
でもそこで、基本知識が不十分だからといってマクロに一向に取り組まずにいたら、Excelスキルの進歩もそこで止まっていただろう。
失敗しながら覚えていけば良い。アホみたいに効率の悪いコードとか書きながらでも、きっと進歩していけるはずだ。
資格って必要なのか
MOS(Microsoft Office Specialist)という資格は聞いたことがあるだろう。
MicrosoftのExcelだのWordだのの技能を測る試験だ・・・ということになっている。
MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト
私は昔、これのExcel2003・Expertってやつを取得したが、はっきり言って虚しさばかりが残った。
この資格を取るための勉強とかいうのをしている人がいたら、正直、そんなの虚しいだけだからやめなさいと言ってあげたい。
まあそれは言いすぎだしMicrosoftにも悪いとは思う。
でも、この資格を取ったことでいっぱしのExcelの実力を身に付けた気になったら、そんなのは大きな間違いだということは確実に言える。
この資格を取ったところで、日商簿記試験で言えば3級どころか4級の実力指標にもならないと私は思う。(日商簿記4級は、あまり知られていないが、本当にある資格です)
何が虚しいかって、まずこの資格、受験に1万円以上も掛かる。
そして次に、何かExcelファイルのプロパティをいじって作成者名を書くだとか、実務で使う人が多いとはとても思えない妙な問題が出題範囲にある。
Excelがいっぱしに出来ると言いたいのなら、この資格なんて居眠りしながらでも受かるってくらいでなきゃいかんと思うし、逆にこの試験を落ちたからといってそれが同時にExcelの実力不足と断じる材料にもならんと思う。
そして試験の内容は、私はこの資格用の勉強なんて一切せず、仕事で身につけておいた知識のみでササッと受かった。
別にそれは自慢でも何でもない。
私は資格のための勉強ってやつが本当に嫌だ。
仕事で必要になる知識がほしいからその過程で資格を勉強するというのは、まあ良いだろう。
ベストの形は、仕事を通じて色々な知識を身に付けていき、資格に通る力なんか8割方ついててそれを補強するとか腕試しの意味で、資格を受けるのが良いと思う。
VBAエキスパートという試験もあるらしく、私は恐らく楽に合格できるとは思うけど受験する気にはなれない。
なんか筆記問題とかあるみたいなのだけど、VBAなんて自分で実際にコーディングして動かせてなんぼだ。
ソラで知識を紙に書くことができたから何だというのか。
Excel以外の資格は
ではExcel以外の資格はどうなのか。
私も一応日商簿記2級の資格は持っていて、100点満点中70点取れば合格の試験だが、バスケットボールで言えばフリースロー100本打って70本入るかどうかのテストに過ぎないと思う。
もちろんフリースロー自体はバスケットで出来なければいけないけど、全体の中の些末なテクニックにすぎないからね。
「あなたは日商簿記2級の資格を持っていますか」などという質問は正直トンチンカンだとしか思えなくて、実際に実務で必要になりそうな仕訳問題で借方貸方を間違えないかとか、具体的な例題でテストしてみた方が良いと思う。
でもまだまだ多くの会社の経理では、この日商簿記2級とか1級だとか言う資格の表面的な価値が、非常に重要視されているのだろう。
正直なところ私なんかは、そういった簿記試験的な知識にはあまり自信はないのだが、それをITスキルでカバーしまくって効率化することで、経理業務を発展させるよう努めている。
少なくともこれからの時代の経理は、そういうITスキルによる業務効率化などを評価することができなければ、時代遅れになっていくだろう。
まあAIとかRPAが発達していって経理の仕事もどんどん奪われていくのかもしれないが、それでもAIやRPAを有効活用しまくっていくスキルというのは、必ず必要とされるだろう。
AIもRPAも、それを導入した瞬間に全ての問題が解決される魔法の杖ではないのだから。
Excelのスキルを自慢できる時代もすぐに終わるかも知れないけど
スマホやAI、RPAといったものの普及によって、様々なものがオワコン化するということはよく言われる。
Excelなんて、その典型の一つだろう。2020年くらいには完全にオワコンかもしれない。
私はExcelの腕前には自信はかなりあるが、その一方で全然自慢にならないスキルだとも思っている。
Excel VBA まで使いこなせる人材というのも、はっきり言って派遣社員くらいの中でも結構あふれているだろう。
まあ私の見てきた職場には一切いない(本当に私一人しかいない)けどね。
だからこんなExcelスキルなどというものは、いつお払い箱になってもおかしくないと本当に思っている。
ちなみにSEとかいう職業の人たちだったらほぼ例外なくExcelが上手いと思っている人もいるかもしれないが、それは間違いだ。
SEとかは、Javaなどの言語を使ってプログラムを作ることは確かにできるが、それはそういう専門であって、Excelスキルなんか私から見て全然からきしだという人も多い。
正直言ってExcelなんて、ブログの題材としてもあまりお得ではないとも思っている。
Excelというのは完全に、モバイルではなくPCを前提としたものになるし、リリースからこれだけ時間が経っているのだからネット上には星の数ほども情報があるものだし、Excelをメインコンテンツとしてブログで新規参入していくのは相当厳しいだろうと思っている。
Excelなんてすぐにでもオワコンになるかもしれない。
でも意外と、Excelがいっぱしに出来るつもりでいながら実は全然できていなくて、そのために何時間も何十時間も時間をロスして無駄な残業している人も私は実際に見てきた。
だから当面のところは、Excelというのも侮れないコンテンツではあるのだ。
だから私は、Excelができないこと一つのために長時間残業に苦しんでいる人たちの助けに少しでもなりたいなどと思って、このブログを続けて行こうと思っている。
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