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はじめに
Excelの名前定義に関する記事の3回目。今回は、ちょっと変則的な名前定義の付け方を紹介するけど、個人的にはあまり使う場面はないと思っている。
定数に名前定義を付ける方法は、一応押さえておこう。
定数に名前定義を付ける
Excelの名前定義機能では、セル範囲の他に、何らかの定数についても名前を付けることができる。
例えば利率=7%とした場合に、その7%という固定の数字に「利率」という名前定義を付けるという場合。
まず名前定義のショートカットキー<Ctrl + F3>から「新規作成」とする。
そして「名前」欄に「利率」と入力し、「参照範囲」欄には0.07と入力する。
これで、「利率」という名前定義は0.07という定数を意味するよう登録できる。
これで、<Ctrl + F3>で開ける「名前の管理」ウインドウに名前定義「利率」が追加されている。
この利率の設定を0.08などと変えたければ、「参照範囲」欄をクリックしてから書き換えれば良い。
さて、こんな風に「0.07」とかいう無機質な定数に「利率」という分かりやすい名前を付けられるということで、これは格好良くて便利な機能だと思うかも知れない。
でもこの機能、そう思ったほど格好良くも便利でもないから、私はほぼ使っていない。
その辺りのことも、また別の記事でまとめて説明する。
タイトル行・列に基づいて複数の名前定義を同時追加する
上図のような表があったとき、B1セル~E1セルに書かれたタイトル文字を、まんま名前定義としたいっていう需要が考えられる。
つまり、
C2:C6→当期増加分
D2:D6→当期減少分
E2:E6→期末残高
そういうときは、ショートカットキー
Ctrl + Shift + F3
で、「選択範囲から名前を作成」というのが出てくる。
この場合は、一番上にあるタイトル文字列を名前として付けたいので、「上端行」にチェックを入れ「OK」を押せば、意図した通りに名前定義が付けられる。
今の例では、上の行にあるタイトル文字を名前定義に設定したが、場合によっては左端の科目名をタイトルに設定したい場合があるかもしれない。
そういう場合は、今の「選択範囲から名前を作成」ウインドウで、「左端列」にチェックを入れれば良い。
「最下行」「右端列」などを使う場面があるのかは、ちょっと分からない。
要はこの <Ctrl + Shift + F3> の「選択範囲から名前を作成」というのは、タイトルとして設定された行・列があるときに、それを元にして複数の名前定義を同時に追加したい場合に使うコマンドだ。
でもまあ、これについても私は、知ってはいるが全然使うことがない。
こんな風に幾つものセル範囲に手早く名前定義を付けたいって機会、普通あるのかな?
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