Excel 名前定義機能(4)名前定義を数式で使用する

Excel これができなきゃ給料泥棒

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Excelの名前定義に関する記事の4回目。
前回まで、名前定義を作成する方法を述べたけど、名前定義はExcelの数式で使用するためのものなので、そのやり方を述べる。

Excel 名前定義機能(3)定数に名前定義を設定する方法ほか

Excel 名前定義機能(2)セル範囲に名前定義を追加する方法

Excel 名前定義機能(1)導入編

F3キーで名前定義の貼り付け

例えば上図では、セル範囲$D$2:$D$6に対し「売上高」の名前定義が付けられているが、これを数式で使用するにはどうするか。

名前定義を数式で使用するショートカットキーは、ズバリ、単にF3キーだ。必ず覚えておこう。

このF3キーを押せば、下図のような「名前の貼り付け」ウインドウが出てくる。

その一覧から、使用したい名前定義を選択して「OK」を押すかダブルクリックすれば良い。
これで、名前定義を数式の中で使用することができる。

F3キーを使った名前定義関係のショートカットキー

F3キーを使う操作には、名前定義に関する操作が集まっているので、改めてまとめる。

ショートカットキー機能画像
F3キー名前定義の貼り付け(数式に使用)
Ctrl + F3キー名前の管理ウインドウ
Ctrl + Alt + F3キー名前の新規追加
Ctrl + Shift + F3キー「選択範囲から名前を作成」ウインドウ
Alt + F3キー名前ボックスに移動

なお、<Shift+F3キー>は「関数の挿入」ダイアログボックスを出すやつだけど、使わないようにしよう

Excel 「関数の挿入」ボタンなんて使わないように。

名前定義のリスト貼り付け

さて、いまF3キーで呼び出した「名前の貼り付け」ウインドウには「リスト貼り付け」というボタンがある。

これを押すと、設定されている全ての名前定義と、それら名前定義の意味する参照式がセルに出力される。
名前定義が多くなって、管理が煩雑になったら、これを使って確認してみると良いだろう。

名前定義の引用

最後に、ほぼ使う必要ないと思う機能だけど、サラッと書いておく。

上図では、セル範囲$D$2:$D$6に対し「売上高」の名前定義が付けられているが、D7セルのSUM式とD8セルのAVERAGE式において「$D$2:$D$6」と書かれている。

このままでは名前定義「売上高」を定義した意味がないので、数式の中の「$D$2:$D$6」を「売上高」に変更したいとする。

検索・置換でやれば良いといえば良いのだけど、一応、専用の機能を書いておく。

Excelの検索と置換の機能について

今回の場合、D7セル・D8セルを対象として、数式中に名前定義を入れたいので、まずD7セル・D8セルを選択しておく。
そしてリボンの「数式」タブから、「名前の定義」の右端にある▼ボタンを押し「名前の引用」を押す。

そうして出てきた「名前の引用」ウインドウで、使用したい名前定義を選び「OK」を押す。
まあ正直、手順が煩雑だし、検索・置換で行けるし、この機能はほとんど使ったことがない。

さて、4回にわたり名前定義機能について色々と書いてきたけど、ここまでは小手調べのようなものだ。

私が本当に語りたい、名前定義の有効な使い方などについては、次回以降じっくりと述べていきたい。

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